乳酸菌飲料はもはやオトナの飲み物!健康飲料としての乳酸菌の実力は?
●最近よく見かける乳酸菌飲料って?
乳酸菌飲料というと、どうにも甘くて、子供の飲み物、というイメージがありますよね。
ですが現在では、子供というより大人に向けての本格的な乳酸菌飲料が多く発売されるようになってきました。
その理由として考えられるのは、やはり乳酸菌の健康への効果が高いことがあげられるでしょう。
では、乳酸菌飲料とはそもそも、どんなものなのでしょうか。
乳酸菌飲料はおもに牛乳を、乳酸菌や酵母で発酵させたものを加工した飲料のことです。
乳酸菌というと、ほかにヨーグルトや漬け物などを発酵させるために用いられることは有名ですね。
乳酸菌飲料に最近スポットが当たるのは、体質改善などに効果のある乳酸菌を飲み物から摂取することで、忙しい現代人が手軽に健康に気を使えるからだと言えます。
では具体的に、乳酸菌を摂ることで私たちの体にどんな効能が期待できるのか見ていきましょう。
●スゴイ働き!乳酸菌が代表格の善玉菌
人の腸の中には、「善玉菌」と「悪玉菌」の2種類があることをご存じの方も多いでしょう。
悪玉菌は、腸内のタンパク質の腐敗を進ませることで、発がん性物質や有毒物質を発生させます。
一方の善玉菌は、そういった腐敗の進行を止めるとともに有害物質を腸内から排除してくれます。
この善玉菌の代表格が、乳酸菌なのです。
善玉菌が増えると必然的に悪玉菌は減っていき、腸内の環境が改善されていきます。
この善玉菌の主な働きは、便秘や下痢の防止、コレステロールの低減、病原菌の感染予防、免疫力の強化、血圧の安定、ガン予防、心臓病予防、老化防止、など多岐にわたっており、私たちの健康に寄与してくれています。
今上げた健康への効能は、いずれも大人が気になる症状ばかりであると思えますね。
乳児のうちは、この善玉菌が腸内菌の90%と言われますが、大人になり、やがて年を取ると、今度は悪玉菌のほうが徐々に増えていってしまいます。
そのため大人は特に積極的に、乳酸菌を摂るべきだと言えますね。
●こちらもたくさん摂りたい!善玉菌のエサとは
善玉菌のエサと言われているのが、野菜や果物、海藻類などに多く含まれている「食物繊維」です。
食物繊維が大腸で善玉菌に分解されることで、有機酸というものができます。
この有機酸が大腸内を酸性に傾けることで、酸に弱い悪玉菌の増殖が抑えられるのです。
さらに、悪玉菌が減ることで善玉菌が増加しますので、ぜひとも食物繊維も意識して摂取するようにしましょう。
食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」があります。
善玉菌を増やしてくれるのは、水溶性食物繊維とされています。
水溶性食物繊維を豊富に含む食べ物は、リンゴやミカンなどの果物、海藻類、納豆など大豆類などです。
一方の不溶性食物繊維は、ごぼうや小麦ふすまなどに多く含まれ、有害物質を体内から排除してくれる、ガンリスクを低下させる、などと言われていますので、どちらも摂り入れたいところですね。
●「プラス乳酸菌飲料」の考え方が理想
これらのことから、ただ単に乳酸菌を含む食品や乳酸菌飲料だけを摂っても、体質改善にはあまり効率がいいとは言えませんね。
バランスの良い食生活にプラスするかたちで、乳酸菌飲料を摂り入れることが理想的と言えるでしょう。
最近お店でも多く見かける大人向けの乳酸菌飲料を取り入れることで、身体の内側からキレイにしてアンチエイジングを目指していきたいですね。